印刷する

ティクソン・ヒル 2019

Tychson Hill

希望小売価格 125,000 円(税別)

ヴィンテージ 2019年
容量 750ml
タイプ 赤ワイン
味わい
主要品種 カベルネ・ソーヴィニヨン主体
ブレンド品種 プティ・ヴェルド
原産国名 アメリカ
地方名 カリフォルニア
AVA ナパ・ヴァレー/ Napa Valley
ネステッドAVA、他
ティクソンヒル・ヴィンヤード
備考 完売 Parker Point 100P (Wine Advocate #257 Oct, 2021 by Lisa Perrotti-Brown)

詳細データ MORE

ワインメーカー アリソン・トージア/ Allison Tauziet
醸造
熟成
土壌 エイケン火山性土壌、赤褐色の石や黒曜石を含む風化した火山岩や堆積土壌
サスティナブル認証
評価 100P
キャップ コルク
アルコール度数
品番 1COLM52119
JAN
入数 3
-- --

コメント

カベルネ・ソーヴィニヨンがほとんどで、カベルネ・フラン、プティ・ヴェルドが数列のみ植えられている。セント・ヘレナの少し北、スプリング・マウンテンの裾野に位置する1.6ha地所は1881年にナパで初めての女性オーナー「ジョゼフィーヌ・ティクソン女史」により植樹された歴史的な畑である。1997年にアン・コルギン女史が0.4haの区画を獲得し。この土壌は、とびぬけて薫り高いアロマを授け、極めて優美なコルギンが目指すワインの特徴を表現する畑である。

ティクソンヒル・ヴィンヤード

セント・ヘレナ市街地の少し北西、スプリング・マウンテンの裾野に位置する1.2ha地所は1881年にナパで初めての女性オーナー「ジョゼフィーヌ・ティクソン女史」により植樹され、ティクソン・セラーズとしてワインが造られた歴史的な畑である。
禁酒法時代には葡萄は抜かれ、その後幾つかの区画に分けられ、何人かの違うオーナーが所有したが、1997年にアン・コルギンが1.2haの区画を獲得しジョゼフィーヌに敬意を表して「ティクソン・ヒル」と命名。

2000年が初ヴィンテージ。
その後改植を行い、2007年に丘上部の0.4haを、2014年に一番南側の0.8haを取得(現在2.4ha)。
何といってもこの畑の特徴は土壌にあり、ナパ・ヴァレーでは珍しいエイケン火山性土壌に、赤褐色の石や黒曜石を含む風化した火山岩や堆積土壌の複合でとびぬけて薫り高いアロマを授ける。
朝日を享受する東向きの斜面にあり、極めて優美なコルギンが目指すワインの特徴を表現。

味わいは凝縮した力強さとエレガンスを兼ね備える仕上がり。
極めて優美な様々なアロマが幾重にも重なる。クレーム・ド・カシス、燻したベーコン、土や鉱物のニュアンス、ブラックベリーや切りたての生花のアロマが鼻腔や舌を刺激する。
まろやかな余韻が長く続き、華やかなアロマと味わいが何度も繰り返して押し寄せる「宝石箱の様なワイン」とアン・コルギンは表現する。
2014年に取得した区画を含む0.9haの「Josepine’s Hillジョセフィーヌ・ヒル」と呼ばれる北向きのスプリング・マウンテンに繋がる斜面の区画は涼しさと厳しい斜面に植わるストレスから長いハングタイムが取れる。
この区画が近年ブレンドに加わったことにより深い味わいのニュアンスを更に加味している。

ティクソン・ヒルの初パーカー100点は2002年、その後2012年、2013年、2015年、2016年、2018年で100点を獲得。
優美さと薫り高さを体現するワインでありながら(フィネスとエレガンスのワインでありながら)、パーカー100点を連発する類い稀なワイン。

ヴィンテージ情報

2019年は前年の2018年と同じように素晴らしいヴィンテージとなった。
冬に十分な雨が降り5月まで続き、葡萄の樹は生き生きと成長したが、湿気も多かった為、枝の伸びと葉と葉の間隔を空けて風通しを良くする調整が重要となった。
十分な雨と順調な夏の気候が葡萄の成長を助け、通常であれば多くの房と大きな果実を付けることになるが、コルギンの栽培管理チームのたゆまぬ努力により、房の数を調整し、果実が大きくなりすぎるのを管理し、小ぶりで凝縮した果実になるよう促した。
9月は非常に順調な気候が続き葡萄はゆっくりと成熟し、10月中旬には夜も日中も気温が下がり、フレッシュで酸をキープし、味わいも香りも十分に凝縮した素晴らしい果実を収穫できた。
このヴィンテージは継ぎ目のないシルクの様な口当たりのタンニンが特徴ながら、中心にはしっかりとした力強さを秘めている。
若いうちも十分にこのヴィンテージのポテンシャルを楽しめ、長い瓶熟が果実の味わいに更なる複雑さと深みを加味していく。

テイスティング・コメント

アリソン・トージア:100%Cabernet Sauvignon 2019年のティクソン・ヒルは、生き生きとしたアロマ、ミネラル、果実が完璧な構成を示し、土地の個性を語る紛れもない説得力を備えています。
クラシックなカベルネ・ソーヴィニヨンの味わいを中心に、黒系ベリー、ダークチェリー、とろけるチョコレート、鉱物的なニュアンスが円形のようにバランスして表現されている。
絹のようなタンニンが幾層に分かれていながら滑らか口中で広がり、ほのかな甘みと酸みの両方が優美なフィニッシュへ導く。
決して重くならず、口当たりの密度がきっちりと充実し、口の中で踊るように拡散していく。

Parker Point 100P (Wine Advocate #257 Oct, 2021 by Lisa Perrotti-Brown) リサ・ペロッティ・ブラウン談 :幾重にも広がる香りと味わいの要素が完璧なエレガンスをまとう。

畑情報

セント・ヘレナ市街地の少し北西、スプリング・マウンテンの裾野に位置する1.2ha地所は1881年にナパで初めての女性オーナー「ジョゼフィーヌ・ティクソン女史」により植樹され、ティクソン・セラーズとしてワインが造られた歴史的な畑である。

禁酒法時代には葡萄は抜かれ、その後幾つかの区画に分けられ、何人かの違うオーナーが所有したが、1997年にアン・コルギンが1.2haの区画を獲得しジョゼフィーヌに敬意を表して「ティクソン・ヒル」と命名。

ティクソン・ヒルの斜面上から、当時と同じように再建した建物を望む

1886年にナパ・ヴァレーで初めて女性によるワイナリーが造られた当時の畑と馬に乗るジョゼフィーヌ・ティクソン。

▼ 動画・画像などはこちらから

COLGIN CELLARS コルギン・セラーズ

“ネオ・クラシカル”魅惑のアン・コルギンの情熱とカリフォルニア・カルトワインの中でも妥協なき優美さへの探究

Pritchard Hill, Napa Valley

Colgin Cellarsコルギン・セラーズ

オーナーのアン・コルギン女史は、1992年コルギン・シュレイダー・セラーズを設立。前夫フレッド・シュレイダー氏と離婚後はコルギン・セラーズとなり、現在は再婚し夫ジョー・ウェンダー氏と共に、ロバート・パーカーに「葡萄栽培の桃源郷」と言わしめたプリチャード・ヒルにあるナンバー・ナイン・エステートにて究極の優美さを目指したワインを紡ぎ出す。この自社畑からのワインと、ナパのトップクラス畑の買い葡萄によるワインは、違うテロワールからであっても「コルギンの優美さ」をまといパーカー100点を連発するワインが造られる。2017年にルイ・ヴィトン・モエ・ヘネシーグループの傘下に入り、ラグジュアリー・ブランドの名声を得る。2018、2019VTGと続けてIXレッドとティクソンヒルがパーカー100点を獲得。

オーナー・アン・コルギン女史と夫のジョー・ウェンダー氏(銀行投資家であり、膨大なプレミアム・ワインのコレクター)は、2002年には、ブルゴーニュ・ボーヌの伝統あるメゾン・カミーユ・ジローを買収し、オールド・ファッションのメゾンに、有望な醸造家・ダヴィッド・クロワ氏(Domaine des Croix)を配し、近代的な設備を導入。

昔ながらの個性を保ちつつ、現代にあったメゾンに復活させている。

二人のワインに対する情熱は留まるところを知らず、最高品質のワインを造ることに真摯な姿勢を貫き続けている。

2017年にルイ・ヴィトン・モエ・ヘネシーグループの傘下に入り、夫妻は40%の株を保有し続け、体制はそのままに資金力のバックとラグジュアリー・ブランドの名声を得る事となった。

最高のテロワールはCh.シュヴァル・ブラン、Ch.ディケム、Dm.クロ・デ・ランブレイと並び称される。

アン・コルギン

ジョー・ウェンダー

ポール・ロバーツ氏(マスター・ソムリエ)

2013年より社長に就任。世界トップのラグジュアリー・ブランドに昇華させた。
アメリカ・ソムリエ業界の最高権威コート・オブ・マスター・ソムリエであり、フレンチ・ランドリーのワイン責任者、ボンド・エステートの支配人の実績。

1972年テキサス生まれ。テキサス大学時代ワインの魅力に取り憑かれ、ヒューストンでワインショップ勤務から始まり、ソムリエ経験を経て、2002年に世界で48番目のコート・オブ・マスター・ソムリエを取得。
コンテストでも特筆すべき成績でクリュッグ・カップ優勝など輝かしい受賞歴を経て、2003年にトーマス・ケラー・レストラン・グループのワイン・ディレクターとなり、ナパ・ヴァレーに移住。

三ツ星レストラン「フレンチ・ランドリー」のワイン監修を務める。
現在までミシュランの星を10個獲得し、全米でミシュラン星獲得数が一番多いソムリエという称号を得る。

2008年「ボンド・エステート」の支配人となり、全世界でボンドの知名度を上げることに邁進。
そして2013年より、その手腕を買われ、コルギン社長に就任。
アン・コルギンが目指す究極のエレガンス、世界のラグジュアリー・ブランドとなるまで、ポール・ロバーツが持つ審美眼を余すことなく辣腕を振う。

アリソン・トージア(ワイン・メーカー)

醸造化学専攻。

ボルドーにて学んだ後、帰国。ファー・ニエンテにて創業者ジル・ニッケル引退前に師事を受ける。

2005年よりコルギンのアシスタント・ワインメーカーとなり、オーナー・アン・コルギンにその才能を買われワイン・メーカーに就任。

ポール・ロバーツ社長と共に究極のエレガンス「コルギン・セラーズ」の信念を体現している。

Four Wines (現在4つのワインがラインナップ)

  • IX Estate Red Wine/ナンバー・ナイン・エステート レッド・ワイン (自社畑・プリチャード・ヒル 6.47 ヘクタール)
    植樹率:カベルネ・ソーヴィニヨン63%、メルロ20%、カベルネ・フラン11%、プティ・ヴェルド6%)

  • IX Estate Syrah/ナンバー・ナイン・エステート シラー (自社畑・プリチャード・ヒル 1.61 ヘクタール)
    植樹率:シラー100%

  • Cariad/カリアド (セント・ヘレナ市街地の西、なだらかな斜面にある3.18 ヘクタールの区画から。)
    植樹率:カベルネ・ソーヴィニヨン53%、メルロ30%、カベルネ・フラン8%、プティ・ヴェルド9%

  • Tychson Hill Cabernet Sauvignon/ティクソン・ヒル カベルネ・ソーヴィニヨン (セント・ヘレナ市街地の北、スプリング・マウンテン裾野にある1.21 ヘクタールの区画から)
    植樹率:カベルネ・ソーヴィニヨン100%
ワイナリー情報

Promised Land 約束の地 ~プリチャード・ヒル~

ナパ・ヴァレー中央部の東側山斜面にあるレイク・ヘネシーの南側に広がるプリチャード・ヒルには、綺羅星のごとく輝くワイナリーが、畑の開墾に膨大な労力をかけて、類まれなるワインを造り出している。

コルギン、シャペレー、ブライアント・ファミリー、デヴィット・オーサー、オーヴィッド、コンティニュアム、ロング、ブランド、メランソン・・・。

有名ワイナリーやこれから注目を集めるワイナリー様々である。

大きな岩が地中にあるこの地を開墾するには金額的に膨大な投資が必要である。

ワイナリーの設備、ヴィンヤード・マネージャーやワイン・メーカー、有能なスタッフにも投資を惜しまず、情熱と忍耐力を持ち、夢を現実にする強い意志を持つオーナーのみに与えられる珠玉のワイン。

おのずとついてくる高い評価。約束の地でのワイン造りは誰にでもかなう夢ではない。

セント・ヘレナから東側の山斜面に車を進め、レイク・ヘネシーの南側に沿って走ると、このプロミスト・ランドへの入り口が見えてくる。

完璧に舗装された道、点在するリゾート地のような邸宅の数々。

ナパのビバリーヒルズに入る感である。

いや、ナパのグラン・クリュ街道となるかもしれない・・・。